2026年、ジョジョはついに“荒野”へ走り出す
2026年、ジョジョ第7部『スティール・ボール・ラン ジョジョの奇妙な冒険』のアニメがNetflixで世界配信されます。
舞台は1890年のアメリカ。
総距離約4,000マイル、賞金総額5,000万ドル。
人類史上初の北米大陸横断レース「スティール・ボール・ラン」。
・半身不随となった元天才騎手 ジョニィ・ジョースター
・謎のアウトローにして処刑人 ジャイロ・ツェペリ
・DIOの“別世界版” ディエゴ・ブランドー
・そして陰でレースを操るアメリカ合衆国大統領 ファニー・ヴァレンタイン
レース・西部劇・陰謀・スタンドバトル。
ジャンルを全部盛りにしたような「ジョジョ西部劇」が、とうとう本格アニメ化です。
この記事では、映画評論家目線+ジョジョファン目線で
- 作品概要と物語の骨格
- ジョニィ&ジャイロを中心としたキャラクターの魅力
- 「レースもの」としての面白さ
- 大統領VS主人公たちという特異な構図
- 2026年アニメ版の最新情報・制作陣・キャスト
- 原作のテーマと“裏側”エピソード
- スティール・ボール・ランが好きなら必ずチェックしたい作品群
まで、WordPressにそのままコピペできる形でガッツリ解説していきます。
作品概要
なぜ第7部だけ、こんなに雰囲気が違うのか
まずは原作マンガとしての基本情報から。
・タイトル:スティール・ボール・ラン(STEEL BALL RUN)
・作者:荒木飛呂彦
・シリーズ内位置付け:ジョジョの奇妙な冒険 第7部
・連載誌:週刊少年ジャンプ → のちにウルトラジャンプへ移籍
・連載期間:2004年1月〜2011年4月
・単行本:全24巻(ジョジョ全体では81〜104巻に相当)
ジャンプからウルトラジャンプへの“お引っ越し”により
- 月刊化で1話あたりのページ数が増えた
- バトル構成やカット割りがより映画的に
- キャラクターの描写がじっくり&濃厚になった
という変化が生まれました。
荒木先生自身も「月刊のペースの方が、画面づくりに制約が少なくて合っていた」と語っています。
ジャンル的には
- 西部劇
- レースもの
- 冒険活劇
- オカルト&スタンドバトル
- ポリティカル・サスペンス
をすべてミキサーにかけたような作品。
「ジョジョ×ロードムービー×ベン・ハー」とでも言いたくなる、欲張りな構成です。
あらすじ
荒野を駆けるレースは、いつの間にか“世界”を賭けた戦いに変わる
物語の始まりは、1890年のアメリカ。
プロモーターのスティーブン・スティールが企画した
史上初の北米大陸横断レース「スティール・ボール・ラン」には、
世界各地から何百人ものライダーが集まります。
・総距離約4,000マイル(約6,500km)
・スタートはサンディエゴビーチ
・ゴールはニューヨーク
・賞金総額は5,000万ドル(当時の価値としてはほぼ天文学的)
そこに現れるのが、元天才騎手ジョニィ・ジョースター。
彼は事故により下半身不随となり、絶望のなか車椅子生活を送っていました。
そんな彼の前で、
謎の男ジャイロ・ツェペリが放った“鉄球”の回転が
まったく動かなかったはずのジョニィの足を、ほんの一瞬だけ動かしてしまいます。
「なぜ、今、動いた?」
この一瞬の奇跡に取り憑かれたジョニィは、
ジャイロを追いかけてスティール・ボール・ランに参加する決意を固めます。
- ジョニィの目的:鉄球の“回転”の秘密を知り、再び自分の足で立つこと
- ジャイロの目的:ある少年の命を救うため、レース優勝と引き換えに“恩赦”を勝ち取ること
二人の利害は一致し、奇妙なコンビが誕生。
レースを走りながら、
他のレーサーたちとのデッドヒート、スタンドバトル、
そしてレースの裏に隠された「合衆国大統領の真の目的」が少しずつ明らかになっていきます。
やがてレースは
- 単なる賞金レース ↓
- “聖なる遺体”を巡る争奪戦 ↓
- 世界の行方と「正義」のあり方を決める戦い
へと、スケールを増していきます。
主人公コンビ
「落ちぶれた天才ジョッキー」と「皮肉屋の処刑人」
ジョニィ・ジョースター
・かつては天才騎手として名を馳せたものの、事故で下半身不随に
・自己嫌悪と絶望に沈み、周囲に当たり散らす“こじらせ”青年
・ジャイロの鉄球による一瞬の奇跡をきっかけに、再起をかけてレースへ
ジョニィの人物像が面白いのは、
- 最初から「正義のヒーロー」ではない
- 一度人生に挫折している
- かなり陰湿で、自己中心的な部分も持っている
ところです。
それでも、
- ジャイロとの旅を通じて仲間を信頼するようになり
- レースを通じて成長し
- 最後には“ジョースター”の名にふさわしい覚悟を見せる
という「再生の物語」になっているのが、第7部の大きな魅力です。
彼のスタンド「タスク」は、
最初は“指先で爪弾を飛ばす”だけのシンプル能力ですが、
“回転”の理解が深まるごとにACT1→ACT4へと進化し、
終盤は理不尽レベルの超能力へ。
ジャイロ・ツェペリ
・ネアポリス出身の処刑人一族
・国家の命令で人を処刑する立場にありながら、その理不尽さに疑問を抱く
・ある少年を救うため、“恩赦”を条件にレースへ参加
ジョニィとは対照的に、
- 自信家で皮肉屋
- 口は悪いが情に厚い
- 医学や物理学にも通じる“頭脳派”
という、頼れる兄貴分です。
彼の武器はタイトルにもなっている「スティール・ボール(鉄球)」。
- 黄金長方形に基づいた究極の“回転”
- その回転エネルギーを体内や物体に伝えることで、 ・肉体の機能を一時的に変化させる ・敵の体を破壊する ・動物を操る
といった、物理・医術・武術を兼ねた技術体系として描かれます。
ジョニィが「精神的な成長の物語」だとすれば、
ジャイロは「技術と信念を貫く職人」の物語。
この二人の関係性は、
多くのファンから「ジョジョ史上最高のバディ」とも評されています。
レース参加者たち
Dioの“別世界版”から、少女スパイまで
ディエゴ・ブランドー(通称Dio)
・イギリス競馬界の貴公子にして天才ジョッキー
・レースの優勝候補の一人
・強烈な上昇志向を持つ野心家で、勝つためなら手段を選ばない
ストーンオーシャンで世界が“一巡”した結果、
別世界版のDIOともいえるディエゴが登場する――というのが、第7部の大きな楽しみの一つです。
ジョジョファンとしては、
- おなじみの「Dio」らしい名台詞や仕草
- しかし微妙に違う価値観
- そして終盤の怒涛の展開
をどうアニメが料理するのか、期待せざるを得ません。
ルーシー・スティール
・レース主催者スティーブン・スティールの妻
・年の離れた夫を精神的に支える、聡明な少女
・やがてレースの背後に潜む“国家レベルの陰謀”に気づき、命懸けのスパイとなる
バトル面では非力な一般人に近い立場ですが、
- 情報戦・潜入・諜報活動
- 女子だからこそ怪しまれにくい立場を逆手に取る機転
によって、物語の中核に食い込んでいくキャラクターです。
スティーブン・スティール
・大陸横断レース「スティール・ボール・ラン」の発起人
・40年のキャリアを持つプロモーター
・夢と打算の間で揺れながらも、最後には“自分なりの正義”を選び取る
彼自身も非常に人間臭く、
レースに人生を賭けてきた男として、
物語終盤のキーパーソンとなっていきます。
最大の敵:アメリカ合衆国大統領 ファニー・ヴァレンタイン
そして第7部最大の特徴は、
ラスボスが「アメリカ合衆国大統領」であること。
ファニー・ヴァレンタイン大統領は、
- アメリカという国家を心から愛し
- その繁栄のためならどんな犠牲も厭わない
- 「一部の犠牲で大多数が救われるなら、それは正義だ」と信じている
危険な理想主義者です。
彼のスタンド「D4C(Dirty Deeds Done Dirt Cheap)」は
- 並行世界を行き来し
- 別の世界の自分や他人を“こちら側”に連れてくる
という、ジョジョシリーズでも屈指のトンデモ能力。
・自分の身代わりを無数に用意できる
・「より良い世界線の自分」だけを残す
・“聖なる遺体”を手にした国家元首という、最悪の組み合わせ
という構図は、政治スリラーとして見てもかなり攻めた設定です。
彼とジョニィたちの思想のぶつかり合いは、
善悪二元論では語れない深みを作品にもたらしています。
レース構成とバトル
「マラソン×西部劇×スタンドバトル」というカオスの楽しさ
レースは複数のステージで構成され、
- サンディエゴビーチ〜砂漠
- 山岳地帯
- 川・峡谷・雪山
- ネイティブアメリカンの領域
- そしてニューヨークのゴールへ
と、アメリカ大陸の地形をフル活用したコースが続きます。
各ステージごとに
- 地形ギミック
- ライバルたちとのデッドヒート
- そこで待ち構える刺客スタンド使い
が用意されており、
「レースとしてどう走るか」と「バトルとしてどう勝つか」の二重構造が毎回繰り返されます。
- 早く走りすぎると罠にハマる
- 体力温存を優先すると遅れてしまう
- 天候・地形・馬のコンディションも考えなければならない
という、スポーツものとしての思考要素もかなり濃厚です。
原作が月刊に移ったことで、
- コマ割りがワイドでダイナミック
- 俯瞰ショットやロングショットが映画のよう
- レースのスピード感を、画面構成自体で演出
しているのも、第7部ならでは。
アニメ版では、ここに
- 馬の疾走感
- 荒野の風・砂塵の音
- スコアリングによる高揚感
が加わるわけで、
PV段階ですでに「Fast & Furious on horseback」と評されるほどのド派手さが話題になっています。
原作テーマ
「満足」とは何か。人はどこまで走れば報われるのか
荒木飛呂彦は、スティール・ボール・ランのテーマを
「求めること(seeking for satisfaction)」、
そしていつものように「人間賛歌」と語っています。
この“満足”は、部ごとに形を変えます。
- ジョニィ:二度と立てないと諦めた自分の足を、もう一度動かしたい
- ジャイロ:理不尽な処刑制度の中で、自分なりの正しさを貫きたい
- ルーシー:愛する夫を守りながら、国家の陰謀を止めたい
- 大統領:国家の繁栄という“最大多数の幸福”を実現したい
どのキャラクターも、自分なりの「満足」を追い求めています。
同時に、第7部は
ストーンオーシャンの“世界一巡”後に始まる、
いわば「新世界のジョジョ」第一弾でもあります。
- 旧世界の因縁(ジョースター vs DIO)から解放された
- しかし「ジョジョらしさ」はそのまま
- 西部劇のフォーマットを借りながら、普遍的な人間ドラマを描く
その意味で、
スティール・ボール・ランは“リブート版ジョジョ”とも言える存在です。
2026年アニメ版の最新情報
Netflix世界配信・メインキャスト・制作陣
では、2026年配信予定アニメ版の情報を整理しておきましょう。
配信・基本情報
- タイトル:スティール・ボール・ラン ジョジョの奇妙な冒険
- 2026年、Netflixにて世界配信決定(日本含む)
- 形式:Netflix独占配信(テレビ放送の有無は未発表/検討中)
一部メディアやリーク、イベント情報では
2026年3月19日配信開始という日付にも言及がありますが、
執筆時点で公式サイトが明示しているのは「2026年」という年単位の情報までです。
制作陣・キャスト
- アニメーション制作:david production(第1〜6部と同じ)
- 監督陣は『黄金の風』『ストーンオーシャン』に関わった木村泰大・高橋秀弥らが続投と報じられています(詳細クレジットは続報待ち)。
主要キャスト(現時点で発表されている範囲)
- ジョニィ・ジョースター:坂田将吾
- ジャイロ・ツェペリ:阿座上洋平
- ディエゴ・ブランドー:石川界人
- ルーシー・スティール:高橋李依
- スティーブン・スティール:三宅健太
PVでは
- 荒野を疾走するジョニィとジャイロ
- スタート地点に集う何百人ものレーサー
- ディエゴの冷たい眼差し
- ルーシーの不安げな表情
- 鉄球の“回転”のエフェクト
などが確認でき、
ゲームズラダーや海外メディアからは
「Fast & Furious on horseback(馬版ワイルド・スピード)」と評されるほどのテンションです。
ストーンオーシャンで問題になった
- 「配信一括ドロップで話題が分散した」
- 「ネタバレ回避が難しかった」
といったNetflix配信の課題については、
まだ具体的な配信フォーマット(週一話ペースか、一挙か)は発表されていません。
ファン側からは「今度こそ週刊スタイルで」という声も多く、
この点も続報が注目されています。
裏側・メタ視点
なぜ今「スティール・ボール・ラン」が映像化されるのか
ジョジョアニメはこれまで
- ファントムブラッド/戦闘潮流
- スターダストクルセイダース
- ダイヤモンドは砕けない
- 黄金の風
- ストーンオーシャン
と順番に制作され、
2020年代前半で第6部までを完走済みです。
第6部ストーンオーシャンの配信が完結した後、
「第7部はどうするのか?」という問題は、
ファンの間でも長年の焦点でした。
- 舞台は19世紀アメリカ
- 馬の作画コストが膨大
- レース構成ゆえに背景美術のバリエーションが必要
- バトルも難解で、アニメ脚本・演出の難易度が高い
と、制作側のハードルが非常に高いパートだからです。
それでもアニメ化が決まった背景には、
- 世界的な“ジョジョ人気”の定着
- Netflixなどグローバル配信プラットフォームの存在
- 3Dやデジタル作画の進化による馬・群衆シーンのコストダウン
といった複数の条件が揃ってきたことがあると考えられます(ここは推測です)。
また、Netflixは近年
- スプラッタ寄りのオリジナルアニメ
- ゲーム原作作品
- アクション寄りのシリーズ
など、「ちょっと尖った作品」を積極的に抱える方針を強めており、
『スティール・ボール・ラン』のような
“ジャンル全部乗せのカルト人気作品”とも相性が良いラインナップになっています。
映画・アニメ好きに刺さる鑑賞ポイント
ここからは、映画・アニメファン向けの視点で
SBRアニメをどう楽しむか、ざっと整理します。
ロー ドムービー × 西部劇
- 荒野
- 小さな町
- インディアンの領域
- 鉄道
- 大都市ニューヨーク
と、アメリカ大陸を横断する構成は
まさに西部劇+ロードムービーそのもの。
『荒野の七人』『ワイルドバンチ』『トゥルー・グリット』など
古典西部劇が好きな人には、
背景やカメラワークだけでもニヤニヤできる作りになるはずです。
レース映画として
- 『ベン・ハー』の戦車レース
- 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のキャラ立ちカーアクション
- 『ワイルド・スピード』シリーズの“家族”ドラマ
などが好きなら、
SBRの「ステージごとに個性的な刺客が待ち構える構成」はドンピシャです。
ポリティカル・スリラーとして
- 大統領自らが“聖なる遺体”集めを主導
- 国家のためという名目で個人を犠牲にする思想
- その是非を問う主人公たちとの対立
という構図は、
ポリティカル・サスペンスや
社会派スリラーが好きな人の心をざわつかせるはず。
能力バトルとして
- 回転の理論
- 馬 × スタンドの連携
- 地形や天候を活かした戦術
など、
「単に強い技を出せば勝てる」世界ではなく、
かなり頭脳とフィジカル両方を使うバトルが多いのも特徴です。
スティール・ボール・ランが好きなら、これもおすすめ
ジョジョシリーズ内
- ストーンオーシャン 世界一巡前夜の物語。SBRの“別世界”設定を最大限楽しむなら、 第6部までを通しで観ておくと満足度が段違いです。
- 黄金の風 ギャングスターを目指すジョルノの物語。 主人公が「社会の仕組み」を変えようとする点で、 大統領との思想対立を見る第7部と響き合います。
- 岸辺露伴は動かない 荒木ワールドの“異常な日常”を短編で味わえるスピンオフ。 ジョジョの奇妙さをコンパクトに楽しめるので、 友人に布教するときのエントリーポイントとしても優秀。
映画・ドラマ
- ベン・ハー(1959) レースシーンの作劇とカメラワークの元祖的存在。 群衆+乗り物レースをどう魅せるかの教科書です。
- マッドマックス 怒りのデス・ロード ほぼ全編カーチェイスのロードムービー。 「移動しながらバトルを続ける」感覚はSBRと近いものがあります。
- ファイナル・デスティネーション / メメント など時間・因果をテーマにした作品 世界一巡やD4Cの“世界線またぎ”が好きな人に。
アニメ
- カウボーイビバップ 西部劇×宇宙×ジャズというハイブリッド作品。 ジャンルミックスの大胆さはSBRと相性抜群。
- 進撃の巨人 政治・軍事・人間ドラマが混ざり合う、重厚な群像劇。 後半の“国家規模の選択”というテーマはSBRの空気とよく似ています。
まとめ
2026年、「走るジョジョ」はどこまで到達するのか
『ジョジョの奇妙な冒険 スティール・ボール・ラン』は、
- 荒野を駆ける大陸横断レース
- 失った足と人生を取り戻そうとする青年
- 鉄球の“回転”に人生を賭けた処刑人
- 別世界版Dio
- そして自国の未来のためにすべてを捧げる大統領
が入り乱れる、シリーズでも屈指の“てんこ盛り”な一部です。
2026年、Netflixで世界同時に走り出すこのレースを
ただの「続編」として消費するのはもったいないレベル。
- レース映画として
- 西部劇として
- ポリティカル・サスペンスとして
- そして“新世界ジョジョ”の開幕編として
いろいろな角度から楽しめる、
エンタメ好きにこそ噛めば噛むほど味が出る作品になります。
今のうちに
- 第1〜6部のアニメをTVerや配信サービスでおさらいしておく
- 原作マンガ24巻をじっくり読み込んで「伏線」を予習しておく
と、2026年の配信開始日を迎えたときの高揚感が一段階上がるはずです。
“満足”を求めて荒野を走るジョニィとジャイロの旅路が、
どんな映像と音楽で描かれるのか――。
2026年は、ジョジョファンにとって
間違いなく「走り続ける一年」になりそうです。

