【徹底解説】トイ・ストーリー5“おもちゃ vs タブレット時代”のラストバトルは、まだ涙を絞りにくる

はじめに

ウッディがいなくなっても、物語は終わらない

ピクサーの看板シリーズ『トイ・ストーリー』に、ついに正式な続編『トイ・ストーリー5』がやってきます。

ディズニーの発表によると、全米公開日は2026年6月19日。

しかも、今度のテーマはずばり 「おもちゃ vs テクノロジー」

公開されたティーザー映像では、ウッディやバズたちの前に、子どもたちの心を奪う新たな“ライバル”として、カエル型タブレット「リリパッド(Lilypad)」が登場。

キャッチコピーは「The age of toys is over(おもちゃの時代は終わった)」。

いやいや、そう簡単に終わられては困りますよね。

本記事では、映画評論家目線で

・『トイ・ストーリー5』の最新情報と基本設定

・新たな主人公格となるジェシーの存在

・“おもちゃ vs タブレット”という現代的テーマの奥深さ

・監督アンドリュー・スタントンら制作陣の狙い

・裏側エピソードやキャストのコメント

・この作品が好きな人に刺さる関連映画・アニメのおすすめ

を、WordPressにそのままコピペできる形で、

読みやすく・長く・ちょっとだけユーモアも交えながら解説していきます。


トイ・ストーリー5はどんな映画になるのか

基本情報をざっくり整理

まずは、映画ファン・アニメ好きなら押さえておきたい基本情報から。

・タイトル:トイ・ストーリー5(原題:Toy Story 5)

・公開予定:2026年6月19日 全米公開

・製作:ディズニー/ピクサー

・監督:アンドリュー・スタントン

 (『ファインディング・ニモ』『WALL・E』などを手がけた名匠)

・共同監督:ケナ・ハリス(Kenna Harris)

・プロデューサー:リンジー・コリンズ

声優陣はまだ全員が公式確定ではないものの、

・ウッディ役:トム・ハンクス

・バズ・ライトイヤー役:ティム・アレン

はシリーズ続投が報じられており、すでに収録も始まっているとコメントしています。

さらに、

・ジェシー役のジョーン・キューザック

・コンバット・カール役にアーニー・ハドソン(カール・ウェザースの後任)

など、おなじみのメンバーが再集結。

一方、新キャラクターとして

・カエル型タブレット「リリパッド」:グレタ・リー

・トイレトレーニング用ハイテクトイ「スマーティ・パンツ」:コナン・オブライエン

が声を担当すると報じられています。

ピクサー公式サイトでは「Toy meets Tech(おもちゃがテクノロジーと出会う)」というコピーとともに、

“いまの子どもたちが夢中になっている電子機器に、ウッディたちがどう立ち向かうのか”

というコンセプトが示されています。


あらすじ(現時点で分かっている範囲、ネタバレなし)

『トイ・ストーリー4』のラストで、ウッディはボー・ピープと共に“持ち主のいないおもちゃ=ロストトイ”として生きる道を選び、

バズやジェシーたちは、ボニーの部屋に残る形でシリーズはいったん区切りを迎えました。

『トイ・ストーリー5』は、その続きの物語です。

・ボニーの部屋では、ジェシーが“リーダー役”として仲間をまとめている

・バズはジェシーの右腕として、かつてのウッディのポジションに近い立場へ

・しかし、ボニーは8歳になり、新しいお気に入りとして「リリパッド」というタブレット型“おもちゃ”に夢中になる

リリパッドは、ゲームも動画もお絵かきも全部できてしまう、今どきの子どもが大好きなガジェット。

ティーザーでは、緑色のカエルの形をしたタブレットが、ボニーを完全にロックオンし、

ウッディやバズたちの存在感が薄れていく様子が描かれています。

さらに、もう一体の新キャラクターとして、

トイレトレーニング用ハイテクトイ「スマーティ・パンツ」も登場。

こちらは笑い要員かと思いきや、“子どもの成長”というシリーズ共通テーマに大きく関わってきそうです。

公式に明かされているプロットをまとめると、

・舞台はボニーの部屋(+その外の世界)

・おもちゃたちのリーダーはジェシー

・最大の敵(ライバル)は、おもちゃそのものではなく“タブレット端末”

・テクノロジー全盛の時代に、「古いおもちゃ」がどう生き残るのか

という物語になりそうです。


「おもちゃ vs テクノロジー」というテーマの重さ

トイ・ストーリーは、もともと「おもちゃの存在意義」を真正面から描くシリーズでした。

アンディが成長し、おもちゃを手放していく姿を通じて、

「手放される側」の気持ちに光を当てたのが1〜3。

4では、

「持ち主がいなくても、自分の幸せな生き方を選べる」

という、ウッディの“自立”の物語に踏み込みました。

そして5でいよいよ、

おもちゃたちは 「テクノロジー」という最強のライバル と向き合うことになります。

現実世界でも、

・タブレット

・スマートフォン

・ゲーム機

・動画配信サービス

が子どもの時間をほとんど占拠してしまうなか、

昔ながらのぬいぐるみや人形、アナログなおもちゃの出番は確実に減っています。

ティーザーで使われているコピー「The age of toys is over」は、

単なる煽りではなく、私たちが日常で感じている実感そのもの。

だからこそ『トイ・ストーリー5』は、

“懐かしい名作の続編”であると同時に、

“今の親子が直面しているリアルな悩み”を扱う作品になるはずです。

「子どもの目をタブレットから引きはがすために、ピクサーが映画を作る」

という、ちょっとしたメタ構造になっているのも面白いポイントですね。


主役交代?ジェシーが物語の中心になる理由

すでに複数のインタビューで、バズ役ティム・アレンは

「トイ・ストーリー5は、ジェシーを中心にした物語になる」

と語っています。

ピープル誌などの報道でも、

「今作はジェシーにフォーカスした物語になる」

という方向性が紹介されています。

これは、設定的にも非常に自然な流れです。

・ウッディは“ロストトイ”として別の場所で生きている

・ボニーの部屋で、ウッディの役割を引き継げるのはジェシー

・ジェシーは、もともと2作目からの登場で、過去に「捨てられたトラウマ」を抱えていた

そんなジェシーが、

「再び子どもにとって不要な存在になってしまうかもしれない」という恐怖と向き合う物語──。

この構図だけで、すでに胸が締め付けられます。

しかも相手は、“ほかのおもちゃ”ではなく、

・教育にも役立つ

・親も「これならいいか」と渡しがちな

・子どもの興味を全部内包してしまう

タブレット端末です。

ジェシーにとっては

「捨てられる恐怖の再来」であり、

同時に「ボニーの成長を喜びたい自分」との戦いでもある。

この二重の葛藤をどう描くのか。

ピクサーがもっとも得意とする“感情のドラマ”が炸裂しそうなパートです。


アンドリュー・スタントン監督が戻ってきた意味

『トイ・ストーリー5』の監督は、

シリーズ全作の脚本・ストーリー開発にも深く関わってきたアンドリュー・スタントン。

彼は

・『ファインディング・ニモ』『ファインディング・ドリー』

・『WALL・E』

・『バグズ・ライフ』

など、ピクサーの中でも “感情と世界観の作り方が抜群に上手い監督” として知られています。

スタントンが戻ってきたということは、

『トイ・ストーリー5』は単なる「ファンサービス続編」ではなく、

・ウッディ不在の世界をどう描くか

・シリーズ全体のテーマをどのように締めくくるか

・“おもちゃの物語”を、テクノロジー時代にどう更新するか

といった、かなり難度の高い課題に正面から挑む作品になる、というサインでもあります。

ティム・アレンは脚本について

「とても、とても巧妙なストーリーだ」

「お金のための続編ではないと感じた」

と語っており、5時間にわたる最初の収録セッションの手応えを強調しています。

ピクサーらしい“ねじれの効いた感動”が期待できそうです。


キャスト・新キャラクターの楽しみ方

現時点で報じられている範囲で、キャスト周りのポイントを整理しておきましょう。

・ウッディ:トム・ハンクス

・バズ:ティム・アレン

・ジェシー:ジョーン・キューザック

・コンバット・カール:アーニー・ハドソン(新キャスト)

・リリパッド:グレタ・リー(カエル型タブレット)

・スマーティ・パンツ:コナン・オブライエン(ハイテクトイ)

ティーザーでは、INXSの名曲「Never Tear Us Apart」が流れる中、

リリパッドに夢中になるボニーと、不安そうにそれを見つめるおもちゃたちの姿が映し出されます。

ここだけ切り取っても、

・親世代には90年代ロックの懐かしさ

・子どもにはカラフルなガジェットとおもちゃのドタバタ

と、二重構造で楽しめるようになっているのがピクサーらしいところ。

新キャラクターは“敵”でありつつ、

最終的には「ただの悪者では終わらない」存在になる可能性も大。

ピクサーは、単純な勧善懲悪では終わらせないスタジオですからね。


シリーズ1〜4から5へ

どこがどう変わるのかを整理してみる

ここで一度、シリーズ全体を俯瞰してみると、『5』の位置づけが見えてきます。

・1:

 おもちゃの嫉妬と友情(ウッディ vs バズ)

・2:

 「コレクション」としての自分か、「子どものおもちゃ」としての自分か(ジェシーの過去)

・3:

 “卒業”とお別れ(アンディとの最後の時間)

・4:

 「誰かのため」ではなく「自分のために」生きるウッディの選択

・5(予定):

 ウッディ不在の世界で、おもちゃたちはテクノロジー時代をどう生きるか

 とくにジェシーの視点から、“おもちゃの存在価値”が再定義される

こう並べると、『5』は

「おもちゃの物語」そのものの総決算

になりうる作品だと分かります。

ウッディがいないからこそ、

彼がずっと問い続けてきた

「持ち主にとって、自分は何者なのか」

というテーマが、ジェシーとバズを通して、別の角度から描かれそうです。


制作の裏側:なぜ今トイ・ストーリー5なのか

ディズニーCEOのボブ・アイガーは、2023年の決算発表で

『トイ・ストーリー5』の開発を公式に認めています。

背景にはいくつかの事情がありそうです。

・『ライトイヤー』の興行的苦戦(スピンオフが伸びなかった)

・ディズニー全体としてのIP強化方針(既存人気シリーズの続編に力を入れる流れ)

・ストリーミング時代における「確実に観られるブランド」が必要になっていること

とはいえ、ピクサー自身は長らく「続編よりオリジナルを優先する」と公言してきたスタジオです。

そんな彼らが“あえて”5作目に踏み切ったのは、

・ウッディの物語を4で綺麗に終わらせたからこそ、別の角度から続けられる

・テクノロジーの問題を、トイ・ストーリーの文法で描けるタイミングが今だった

というクリエイティブな理由も大きいと考えられます。

実際、ティム・アレンは

「これは単なる金儲けの続編ではない」

と繰り返し強調していますし、脚本もかなりの時間をかけて練り込まれているとのこと。


映画ファン目線での見どころ

映像・音楽・笑いと涙のバランス

現時点での情報から、“ここは絶対に注目したい”ポイントを挙げておきます。

1 テクノロジー描写

タブレットやスマートトイが、どれくらいリアルかつコミカルに描かれるか。

現代の子どもたちの“あるある”が、かなり鋭く刺さりそうです。

2 ジェシーの心理描写

2で捨てられた過去を持つ彼女が、またも「忘れられる恐怖」と向き合う。

ここをどう乗り越えるのかは、シリーズ屈指の泣きポイントになる可能性大。

3 ウッディの扱い

主役からは退いたものの、まったく登場しないわけではないと見られています。

声の出演だけなのか、回想なのか、それともサプライズなのか。

ファンとしてはいちばんソワソワする要素です。

4 音楽

ティーザーで使われたINXS「Never Tear Us Apart」が、本編でも重要な意味を持つのか。

ピクサーは、既存曲の使い方が絶妙なので、ここも注目。

5 ギャグの切れ味

スマーティ・パンツというネーミングからして、すでに少し笑ってしまいますが、

シリアスなテーマの中に、どれだけ軽妙な笑いを挟めるかは、トイ・ストーリーらしさの肝です。


トイ・ストーリー5から得られそうな“学び”

エンタメとして楽しめるのはもちろんですが、

本作はかなり“今を生きる私たちへのメッセージ”も含んだ作品になりそうです。

・テクノロジーとどう付き合うか

 タブレットやスマホは、敵でも味方でもありません。

 問題は「それとどう距離を取るか」。

 おもちゃたちの姿は、親世代の葛藤そのものかもしれません。

・成長と喪失にどう向き合うか

 子どもが何かに夢中になり、前に進んでいくとき、

 そこからこぼれ落ちるものもあります。

 おもちゃたちの視点を通して、その喪失をどう受け止めるかを考えさせられそうです。

・自分の価値をどこに見いだすか

 「遊んでもらう」ことが存在価値だったおもちゃたちが、

 それ以外の価値を見つけられるのか。

 これはそのまま、働き方やキャリアの問題にも重なります。

子ども向けのアニメーションでありながら、

大人が観てもズシンとくるテーマを扱ってくるのが、ピクサーの真骨頂です。


公開前にやっておきたい“予習”リスト

トイ・ストーリー5を120パーセント楽しむために、

公開までにやっておくと良さそうな予習もまとめておきます。

・トイ・ストーリー1〜4を通しで観る

 特に2と3でのジェシーの描写は、5を見る前に要復習です。

・『トイ・ストーリー・オブ・テラー』『トイ・ストーリー 謎の恐竜ワールド』など短編群

 バズやジェシーが、ウッディ不在でどう立ち回るかの“予行演習”のようなエピソードが多いです。

・ピクサーの他作品

 『WALL・E』『インサイド・ヘッド』『リメンバー・ミー』など、

 「存在意義」や「記憶」「成長」を扱った作品を見ると、

 トイ・ストーリー5のテーマがより深く刺さります。

・自分の“おもちゃの記憶”を思い出す

 幼いころに大好きだったおもちゃを思い出してみると、

 トイ・ストーリーの物語が一気に自分ごとになります。


この作品が好きならおすすめの映画・アニメ

最後に、『トイ・ストーリー5』にワクワクしているあなたにおすすめしたい作品をいくつか。

トイ・ストーリー1〜4

言うまでもなく必修科目。

4でいったん終わった物語が、5でどう“地続き”になるのかを確認しておきましょう。

インサイド・ヘッド

子どもの感情の変化を、頭の中の“キャラクター”たちで描いた傑作。

トイ・ストーリーと同じく、「目に見えないものに命を与える」作品です。

ベイマックス

テクノロジーとやさしさをテーマにしたディズニー作品。

“最新ガジェットが心を持つ”タイプのストーリーが好きなら刺さります。

レゴムービー

おもちゃ視点のメタな物語として、トイ・ストーリーと相性抜群。

クリエイティブの楽しさと、現実世界のちょっとした切なさが同居しています。

リメンバー・ミー

「忘れられること」とどう向き合うかを、見事な音楽とビジュアルで描いたピクサー作品。

ジェシーのテーマともかなり響き合う一本です。


まとめ

おもちゃの時代は終わらない。少なくとも、スクリーンの中では

『トイ・ストーリー5』は、

・ウッディ不在の世界

・ジェシーが中心となる物語

・タブレット時代の“おもちゃの生き残り戦略”

を描く、とても現代的で、そしてこれまで以上にエモーショナルな一作になりそうです。

ピクサーが今あえてこのシリーズに戻ってくるのは、

きっと「おもちゃが可愛いから」だけではありません。

・テクノロジーとどう付き合うか

・子どもの成長と、そこからこぼれ落ちるもの

・自分の価値を、他者の評価以外のどこに置くのか

私たちが毎日のように直面している問いを、

ウッディやバズ、ジェシーたちが、再び全力で受け止めてくれるのだと思います。

おもちゃの時代は、もしかしたら現実では少しずつ終わりに向かっているのかもしれません。

それでも、スクリーンの中で、そして私たちの記憶の中で、

彼らの物語はまだまだ続いていきます。

公開までの時間も、いっしょに楽しみながら待ちましょう。

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