ジェット・リーという存在をどう説明するか
「この人、本当にワイヤーで吊られてないのか」
ジェット・リーのアクションを初めて見たとき、多くの人が一度はこう疑います。
それもそのはず。彼は幼い頃から中国武術の英才教育を受け、全国武術大会で総合優勝を重ねた本物の武術チャンピオン。
その実力を買われて映画『少林寺』でデビューし、一気に中国全土でスターになりました。
やがて香港映画界で地位を築き、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』シリーズで世界に名を知らしめ、ハリウッドにも進出。
『ロミオ・マスト・ダイ』『エクスペンダブルズ』など、東西問わずアクション映画の歴史に名前を刻んでいます。
近年は健康問題もあり出演作は少なめですが、それでも公開されるたびに話題になるのは、
「ジェット・リーがスクリーンに立つ」という事自体が、すでに一つのイベントだからです。
この記事では、そんなジェット・リーの魅力が詰まった出演作を、あえて10本に厳選して紹介します。
映画好きはもちろん、エンタメ好き、アニメ好きにも刺さるように、
アクションの凄さだけでなく、作品ごとのテーマや裏話まで掘り下げていきます。
この記事の読み方と選び方
今回の10本は、次のポイントを意識して選びました。
- ジェット・リーの「武術の凄さ」が分かる作品
- 演技力や人間ドラマが光る作品
- 香港時代とハリウッド時代をバランスよく
- いま見ても普通に面白い、再評価向きタイトル
さらに、それぞれの作品の最後に
- こんな人におすすめ
- この作品が好きなら次に見るべき作品
も添えているので、自分の好みに合わせてルートを組み立てやすくしています。
さあ、ここからは作品ごとに深掘りしていきましょう。
ジェット・リー入門の原点
少林寺(1982)
ジャンル:カンフー映画 / 青春アクション
監督:張鑫炎
まずはどうしても外せない一本。
『少林寺』は、ジェット・リーのスクリーンデビュー作品であり、中国本土で空前の大ヒットを記録した伝説的カンフー映画です。
物語は、少林寺で修行する青年が、家族の仇や国家の混乱に向き合いながら成長していく王道ストーリー。
しかし、ストーリー以上に観客の目を奪ったのは、当時まだ20歳前後のジェット・リーが見せるキレキレの武術アクション。
スタントダブルやワイヤーに極力頼らず、実際の武術の型をベースにした動きは、今見ても驚くほど生々しく、痛そうで、そして美しい。
この作品のヒットで、少林寺観光が一気にブームになった、というエピソードまで残っています。
裏側の小ネタ
- ジェット・リーは撮影時点ですでに全国武術大会のチャンピオン。映画用に武術を学んだのではなく、武術家が映画に転身したパターンです。
- 映画の成功を受けて続編『少林寺2 子供たちの王』『少林寺3 天地争覇』も制作され、若きジェット・リーの成長をまとめて楽しめます。
こんな人におすすめ
- 昔ながらのカンフー映画の空気が好き
- ワイヤー少なめ、生身アクションの迫力を味わいたい
- 若い頃のジェット・リーを一度見ておきたい
この作品が刺さったら
- 少林寺シリーズの続編
- ドニー・イェンの初期作『タイチ・マスター』など、武術家系俳優の初期作品
歴史とアクションの頂点
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ(黄飛鴻)(1991)
ジャンル:歴史アクション / 武侠
監督:ツイ・ハーク
ジェット・リーの国際的なブレイクスルーとなったのが、この『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』シリーズ。
彼が演じるのは、実在した武術家であり医師の黄飛鴻。清朝末期の混乱の中で、西洋列強や国内の腐敗と闘う、国民的ヒーローです。
このシリーズが特別なのは、単なるヒーローアクションにとどまらず、
- 外国勢力との不平等条約
- 近代化と伝統文化のせめぎ合い
- 武術家としての誇りと現実のギャップ
といったテーマを、アクションとドラマの両面から描いていること。
特に、長い棒やはしごなどの道具を使ったアクションシーンは、まさにジェット・リーの身体能力とツイ・ハークの演出が最高の形で噛み合った瞬間。
「武術映画でここまでドラマを語れるのか」と、世界中の映画ファンをうならせました。
裏側の小ネタ
- 黄飛鴻は香港映画ではお馴染みの人気キャラクターで、これ以前にも何度も映画化されていましたが、ジェット・リー版はそのイメージを決定づけたと言われています。
- 4作目以降は別俳優に交代しますが、1~3作目のジェット・リー版がシリーズの黄金期とされ、近年はクライテリオンコレクションでまとめて復刻されるなど再評価が進んでいます。
こんな人におすすめ
- 歴史ドラマとアクション両方を味わいたい
- 黄飛鴻というキャラを一度は押さえておきたい
- 90年代香港アクションのピークを体験したい
この作品が刺さったら
- 同シリーズの2作目、3作目
- ドニー・イェン版黄飛鴻『ラスト・ヒーロー・イン・チャイナ』
- 歴史武侠なら『グリーン・デスティニー』
ブルース・リーへの愛とアップデート
フィスト・オブ・レジェンド(精武英雄)(1994)
ジャンル:カンフーアクション
監督:ゴードン・チャン
『フィスト・オブ・レジェンド』は、ブルース・リー主演『ドラゴン怒りの鉄拳』のリメイクであり、同時にジェット・リーの代表作として今でも評価の高い一本です。
舞台は日本統治時代の上海。
師匠の死に疑問を抱く武術家チェン・ジェンが、陰謀と差別に立ち向かっていく物語は、まさに東アジアの歴史と向き合うハードなドラマ。
それを支えるのが、ジェット・リーの超絶的なアクション。
この作品の特徴は、とにかく「格闘シーンの密度」。
打撃、関節技、投げ、武器、集団戦と、ありとあらゆるバリエーションが詰め込まれているのに、一本一本の動きが明確で、武術としての説得力が高い。
ロッテントマトではジェット・リーの映画の中でも特に高い評価を受けており、批評家からもファンからも傑作として扱われています。
裏側の小ネタ
- オリジナル版『ドラゴン怒りの鉄拳』へのリスペクトを保ちつつ、ジェット・リー版では主人公の人格や終盤の結末に大きな変更が加えられており、「復讐だけではない決着」を描いています。
- 現代的な格闘技の要素も取り入れられており、総合格闘技ファンの間でも再評価が進んでいる一作です。
こんな人におすすめ
- とにかくアクションが濃い映画が見たい
- ブルース・リー作品が好き
- 中国と日本の複雑な歴史を背景にしたドラマに興味がある
この作品が刺さったら
- ブルース・リー版『ドラゴン怒りの鉄拳』
- ドニー・イェン主演のチェン・ジェン版『レジェンド・オブ・フィスト』
色彩と静寂のアクション詩
HERO(英雄)(2002)
ジャンル:歴史アクション / アート映画
監督:チャン・イーモウ
『HERO』は、一言で表すなら「美術館で上映されるべきアクション映画」。
秦の始皇帝暗殺をめぐる物語を、色と構図とアクションで描き出した大作です。
ジェット・リーが演じるのは、名もなき刺客ナムレス。
物語は彼が皇帝に語る回想を軸に、「語られる真実」が色彩ごとに塗り替えられていく構成になっています。
赤、青、白、緑。
場面ごとに支配する色が変わり、その色彩が登場人物の感情や関係性とリンクしているため、ストーリーを追いながらも、いつの間にか巨大な絵巻物を見ている感覚に。
アクションも、従来の香港アクションとは一味違い、「重力を忘れた舞」のようなスタイル。
湖面の上での決闘、木の葉が舞う森での戦いなど、視覚的な美しさと武術の動きが高次元で融合しています。
こんな人におすすめ
- 映像美の高いアクション映画が見たい
- 歴史ロマンと哲学が好き
- クラシック音楽や美術館が好きなタイプ
この作品が刺さったら
- 同じ監督の『LOVERS』『紅いコーリャン』
- 映像詩的なアクションが好きなら『グリーン・デスティニー』
国と武術に捧げた拳
フィアレス(霍元甲)(2006)
ジャンル:実録アクション / ドラマ
監督:ロニー・ユー
『フィアレス』は、実在した武術家、霍元甲の半生を描いた作品であり、ジェット・リー自身が「自分にとって最後の武術映画」と語ったことでも知られています。
若き日の霍元甲は、プライドの高い天才格闘家。
しかし、過信から悲劇を招き、全てを失ってしまいます。
そこから、武術の本質とは何か、自分は何のために闘うのかを問い直し、再びリングに立つ姿が描かれます。
この作品の魅力は、アクションの迫力はもちろんですが、「武術は何のためにあるのか」という問いに真正面から取り組んでいること。
ジェット・リー自身も、実生活でチャリティ活動や精神的な探求に重きを置くようになった時期と重なっており、演技にもどこか悟りのような落ち着きが感じられます。
こんな人におすすめ
- 単なる勝ち負けではない武術ドラマが見たい
- 人生の挫折と再生の物語に弱い
- 武術哲学や武侠世界観が好き
この作品が刺さったら
- 実在の武術家を描いた『イップ・マン』シリーズ
- 同系統の精神性を感じる『ラストサムライ』
ハリウッドに殴り込んだ東洋のヒーロー
ロミオ・マスト・ダイ(Romeo Must Die)(2000)
ジャンル:アクション / クライム / ロマンス
監督:アンジェイ・バートコウィアク
いよいよハリウッド挑戦期。
『ロミオ・マスト・ダイ』は、ジェット・リーがハリウッドで初の主演を務めたアクション映画です。
物語は、アジア系ギャングと黒人ギャングの抗争に、元刑事で武術の達人である主人公が巻き込まれていく、というもの。
シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』要素をベースにしながら、音楽はヒップホップ、アクションはカンフーという、かなり混ぜ合わせたスタイルが当時としては新鮮でした。
アクションは、ワイヤーアクションと香港仕込みのカンフーを組み合わせ、さらに当時流行していた映像演出(骨が透けるようなエックス線表現など)も取り入れており、今見ると少し時代感はあるものの、それも含めて楽しい一本です。
こんな人におすすめ
- 2000年代前半の雰囲気が好き
- ヒップホップとアクション映画の組み合わせに惹かれる
- ハリウッドでのジェット・リーを見てみたい
この作品が刺さったら
- 同じ監督と組んだ『キス・オブ・ザ・ドラゴン』
- アクションと音楽の融合なら『ベイビー・ドライバー』
リアルな痛みを感じる都市格闘
キス・オブ・ザ・ドラゴン(Kiss of the Dragon)(2001)
ジャンル:アクション / サスペンス
監督:クリス・ナオン
『ロミオ・マスト・ダイ』の次に作られた、フランス・アメリカ合作のアクション映画。
パリを舞台に、冤罪を着せられた中国捜査官が巨大な陰謀に立ち向かう姿を描きます。
ここでのアクションは、かなり「痛そう」。
銃よりも素手と蹴り、そして最低限の小道具を使った近接戦闘が多く、ワイヤーやCGに頼りすぎない骨太な格闘が味わえます。
脚本にはリュック・ベッソンも参加しており、ヨーロッパ産アクションらしいテンポの良さと、ジェット・リーの武術がうまく融合した一本です。
こんな人におすすめ
- スタイリッシュよりも「痛い」アクションが好き
- 手数の多い格闘シーンが見たい
- パリを舞台にしたダーティなサスペンスが気になる
この作品が刺さったら
- 同じくベッソン脚本の『トランスポーター』
- 近接戦闘系アクションなら『ジョン・ウィック』
心を失った狂犬が人間に戻るまで
ダニー・ザ・ドッグ(Unleashed)(2005)
ジャンル:アクション / ヒューマンドラマ
監督:ルイ・レテリエ
ジェット・リーのキャリアの中でも、演技面で高く評価されているのがこの『ダニー・ザ・ドッグ』。
彼が演じるのは、闇社会のボスに「犬」として育てられ、首輪を外された時だけ敵を殺すよう訓練されてきた男ダニーです。
序盤のダニーはほとんど言葉を話さず、目線も彷徨い、まるで人間というより動物。
しかし、ある出会いをきっかけに「普通の生活」に触れ、初めて音楽や優しさ、家族というものを知っていきます。
アクションはもちろんキレキレですが、何より胸に残るのは、
「暴力しか知らなかった男が、暴力以外の世界を知ってしまったときの戸惑いと痛み」。
単なるアクション映画というより、トラウマと再生を描いたヒューマンドラマとして見ても充分に深い作品です。
こんな人におすすめ
- アクションとヒューマンドラマの両方が好き
- トラウマからの再生物語に弱い
- これまでとは違うジェット・リーを見てみたい
この作品が刺さったら
- 同じように「暴力しか知らなかった男」が変わる『グリーンブック』は方向性は違えどおすすめ
- 闇社会と心の物語が好きなら『レオン』
戦場でしか生きられない男たち
ウォーロード 男たちの誓い(The Warlords)(2007)
ジャンル:歴史戦争ドラマ / ブロマンス
監督:ピーター・チャン
19世紀末の清朝を舞台に、内戦に翻弄される3人の義兄弟の絆と崩壊を描いた歴史映画。
ジェット・リーのほか、アンディ・ラウ、金城武が共演する豪華布陣です。
ジェット・リーが演じるのは、戦場でしか生きられなくなった将軍パン。
彼は戦いの中で義兄弟の契りを結びながらも、政治的な駆け引きや権力闘争に巻き込まれ、次第にその心がすり減っていきます。
この作品は、華麗な武術アクションというより、「泥臭い戦争映画」。
血と土と裏切りの匂いが強く、戦う理由の正しさがどんどん揺らいでいく様子がリアルに描かれます。
ジェット・リーは、本物の武術家としての強さだけでなく、「勝ち続けた者が抱える罪悪感と虚無」を表情で見せる演技が光っており、アクション俳優としての枠を完全に飛び出しています。
こんな人におすすめ
- 戦争映画や歴史ドラマが好き
- 男たちの友情と裏切りの物語に惹かれる
- シリアスなジェット・リーを堪能したい
この作品が刺さったら
- 同じ監督の『イップ・マン外伝 マスターZ』など中国近代史もの
- ブロマンス戦争映画なら『レッドクリフ』『プライベート・ライアン』
集大成としてのハリウッド ensemble
エクスペンダブルズ(The Expendables)(2010)
ジャンル:アクション / 男祭り
監督:シルベスター・スタローン
最後は、ジェット・リーがハリウッドのアクションレジェンドたちと肩を並べた『エクスペンダブルズ』。
スタローン、シュワルツェネッガー、ジェイソン・ステイサムらとともに、傭兵チームの一員イン・ヤンを演じています。
この作品でのジェット・リーは、いわば「東洋代表」。
銃器と爆発が飛び交う中、近接戦闘になると一気に空気を持っていきます。
ハリウッドスターたちの中に混じっても、体のキレでまったく引けを取らないどころか、「やっぱり別格だな」と思わせてくれる存在感。
作品自体は男だらけのシンプルな娯楽大作ですが、
「ジェット・リーがここまで来たのか」というキャリアの節目として見ると、また違った感慨が湧き上がります。
こんな人におすすめ
- とにかく脳筋アクションが見たい日
- アクションレジェンド総出演にワクワクする
- 濃い俳優たちの中でも光るジェット・リーを確認したい
この作品が刺さったら
- 続編の『エクスペンダブルズ2』『エクスペンダブルズ3』
- ステイサム主役の『トランスポーター』シリーズ
ジェット・リー作品をテーマ別に楽しむ
10本すべて見るのはさすがに時間がかかるので、好み別にルートを整理しておきます。
武術アクションをがっつり味わいたいルート
- 少林寺
- フィスト・オブ・レジェンド
- キス・オブ・ザ・ドラゴン
歴史とドラマも一緒に堪能したいルート
- ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ
- HERO
- フィアレス
- ウォーロード 男たちの誓い
ヒューマンドラマ強めルート
- ギルバート的ポジションの人が好きなら『ダニー・ザ・ドッグ』
- 現実と夢の間で揺れる人に刺さる『フィアレス』
ハリウッドジェット・リーをざっと追うルート
- ロミオ・マスト・ダイ
- キス・オブ・ザ・ドラゴン
- エクスペンダブルズ
この映画が好きなら、これもおすすめ
映画好き、エンタメ好き、アニメ好き向けに、「ジェット・リー作品が刺さった人への次の一歩」も紹介しておきます。
少林寺が好きだった人へ
- 『ドラゴン 怒りの鉄拳』『ドラゴン危機一発』などブルース・リー作品
- 少林寺や武術をテーマにしたアニメ『一騎当千』『キングダム』(中国武将の武力描写が楽しい)
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナが刺さった人へ
- 歴史武侠アニメ『封神演義』『キングダム』
- 同じ黄飛鴻を描いた他作品や、イップ・マンシリーズ
フィスト・オブ・レジェンドが最高だった人へ
- 総合格闘技的なアクションが好きなら映画『ザ・レイド』
- アニメなら『刃牙』『範馬刃牙』など格闘系
HEROやフィアレスの哲学が刺さった人へ
- 中国歴史ロマン系アニメ『彩雲国物語』『封神演義』
- 宗教や武術哲学に触れるなら『ラストサムライ』『沈黙 サイレンス』
ダニー・ザ・ドッグのドラマ性が良かった人へ
- トラウマと再生の物語『レオン』『ジョーカー』
- 人間ドラマ重視のアニメ『ヴィンランド・サガ』
エクスペンダブルズの男祭りが楽しかった人へ
- ステイサム、シュワ、スタローンの代表作をそれぞれ
- アニメなら『北斗の拳』『ジョジョの奇妙な冒険 戦闘潮流』など、濃い男たちが活躍する作品
おわりに
ジェット・リーという「ジャンル」を味わい尽くす
ジェット・リーのキャリアを振り返ると、
- 少林寺で本物の武術家としてデビューし
- 香港で歴史武侠のスターとなり
- ハリウッドに殴り込んで世界にその名を知らしめ
- のちには人間ドラマや精神性の高い作品にも挑戦していった
という、一本筋の通った流れが見えてきます。
健康問題や年齢もあって、近年は出演作こそ少なめですが、それでもインタビューで見せる穏やかな表情や、武術や人生についての言葉からは、「闘うこと」と「生きること」を徹底的に考えてきた人の重みが伝わってきます。
今回紹介した10本は、その長い旅路の中の「節目の作品」たちです。
一本でも刺さる作品があったら、そこから前後の作品をたどってみてください。
気付いたときには、あなたの中で
「カンフー映画」というジャンルとは別に
「ジェット・リー映画」というジャンルが出来上がっているはずです。