『エイリアン:アース』(Alien: Earth)は、ノア・ホーリー(『FARGO』『レギオン』)がショーランナーを務めるシリーズ初の連続ドラマ版『エイリアン』。舞台は2120年=映画『エイリアン』(1979)より2年前。墜落宇宙船の回収任務から始まる未曾有の感染/遭遇劇を、地球という開かれた舞台でやり直す挑戦作です。米国では8月12日(火)20:00 ETにFX/Huluで初回2話、日本を含む国際圏は8月13日(水)9:00 JSTにDisney+(スター)で第1・2話が同時解禁、以後毎週水曜に更新(全8話)。
作品データ(要点だけ最速で)
- 邦題/原題:エイリアン:アース/Alien: Earth
- 話数:全8話(初回2話→以後週1)
- 配信:米=FX/Hulu、国際=Disney+(スター)
- 日本の初回解禁:2025年8月13日(水)9:00 JST(第1・2話)
- ショーランナー:ノア・ホーリー/製作総指揮:リドリー・スコット ほか
- 主要キャスト:シドニー・チャンドラー(ウェンディ)、ティモシー・オリファント(キルシュ)、アレックス・ロウザー(ハーミット)、サミュエル・ブレンキン(ボーイ・カヴァリア)、エッシー・デイヴィス、アダーシュ・ゴーラヴ ほか。
放送・配信スケジュール(保存版)
- 米国(FX/Hulu):8/12(火)20:00 ETに第1・2話同時、以後毎週火曜に新話。
- 日本・国際(Disney+ スター):8/13(水)9:00 JSTに第1・2話、以後毎週水曜に更新。
- 代表的な各話日程(国際/日本)
- 第1話・第2話:8/13(水)
- 第3話:8/20(水)
- 第4話:8/27(水)
- 第5話:9/3(水) …最終の第8話は**9/24(水)見込み。 米・英メディアの特集/配信表でも同趣旨のスケジュールが確認できます。なお米国の番組表では第1話「Neverland」/第2話「Mr. October」**の表記。
あらすじ(ネタバレなし)
ウェイランド・ユタニの研究船が地球に墜落。回収クルーと呼ばれるタクティカル部隊は残骸と生存者を探索するが、そこで遭遇したのは既知と未知の“捕食者”だった——。並行して描かれるのが、プロディジー社の“ロストボーイズ”と呼ばれるハイブリッド(子どもの意識を成人体へ転写した存在)たち。ウェンディ(シドニー・チャンドラー)は彼らの中心で、兄ハーミット(アレックス・ロウザー)と共に、地球を覆い始めた“災厄”の正体へ踏み込む。設定年は2120年=『エイリアン』の2年前。
世界観と時系列(“いまどこを見ている?”を地図化)
- 年代:2120年(映画1作目の2年前)。地球圏が主戦場。
- 統治:世界は5メガコープ(Prodigy/Weyland-Yutani/Lynch/Dynamic/Threshold)が牛耳る企業ディストピア。主要舞台のひとつは水上に拡張した企業都市**“ニュー・サイアム”**(ロケ:バンコク)。
- テクノロジー:シンセ(合成人間)、サイボーグ、ハイブリッド(意識転写)が共存。“身体と自我”の境界を試すモラル・ホラーが物語の芯。
補足:“地球×企業×ハイブリッド”という三点で『ブレードランナー』的哲学に肉薄しながら、**“ゼノモーフ的恐怖”を逃さないのが本作の味。ワシントン・ポストやWiredも“ピーターパン”モチーフ(Neverland/Lost Boys)**を読み解きの鍵として挙げています。
見どころ7選(ここを押さえれば100%楽しめる)
- “地球に降りる”『エイリアン』 閉鎖空間ホラーの文法を活かしつつ、都市・社会・政治のダイナミクスを巻き込む拡張。宇宙船→地上の縦横移動が新鮮。
- 新クリーチャーの導入 定番のゼノモーフに加え、昆虫的形態をひねった“見覚えのある不快さ”を狙った新種×4が投入。**実物効果(プラクティカル)重視で“痛みの手触り”**を担保。
- “ロストボーイズ”=子ども意識×成人ボディ 無垢さ/残酷さが同居するウェンディたちの在り方が、所有・責任・成熟をめぐるモラル・ホラーへ接続。
- ボーイ・カヴァリア(CEO)の不気味さ 裸足の“永遠の少年”風カリスマが資本と幼児性を象徴。プロディジー社の“万能感”と“歪み”が物語を駆動。
- レトロ・フューチャーな美術ד読める”アクション スコット映画系譜の工業デザインに、速いけれど可読性の高いカメラとレイアウト。視線誘導が巧い。
- 各話の構成テンポ 緊張→対話→流血の波を1話内で反復。二話連続視聴→一拍置くと余韻が濃い。初回2話同時公開の意味がわかるはず。
- “Neverland/Mr. October”の示唆 ピーターパン神話(ネバーランド/ロストボーイズ)を企業地獄へインストール。題名の遊びに注目。
キャスト&キャラクター(入口の把握)
- ウェンディ(シドニー・チャンドラー) 子どもの意識を持つ**“最初のハイブリッド”。成人ボディの機動力と幼さの残滓**を同居させる難役。
- キルシュ(ティモシー・オリファント) 合成人間にしてウェンディのメンター。冷徹な合理が、育成=情の揺れで崩れる瞬間に注目。
- ハーミット/CJ(アレックス・ロウザー) 兵士兼衛生兵。人間社会とロストボーイズの橋渡し。
- ボーイ・カヴァリア(サミュエル・ブレンキン) プロディジー社の若きCEO。“子どもの王”のごとき振る舞いが倫理の線引きを曖昧にする。
- デイム・シルヴィア(エッシー・デイヴィス) 科学者サイドの要。実利と理念の切断面を体現。
- ロストボーイズ:**スライトリー(アダーシュ・ゴーラヴ)/トゥートルズ(キット・ヤング)/ニブス(リリー・ニューマーク)/カーリー(エラナ・ジェームズ)/スミー(ジョナサン・アジャイ)**ほか。
スタッフ/制作の狙い
- ショーランナー:ノア・ホーリー “システムに迷子になる人間”を描くという創作テーマを、企業支配×意識転写のSFに落とし込むと発言。
- 製作総指揮:リドリー・スコット **“汗と金属”**の質感をドラマ尺へ移植。プラクティカル優先の方針も後押し。
- FX公式の特設 写真・インタビュー・ポッドキャストなど、作品内部を掘る“補助線”が充実。
音楽:ジェフ・ルッソ——“冷や汗の持続”を作るスコア
『Fargo』『Legion』『For All Mankind』のジェフ・ルッソが参加。金属質テクスチャ×脈打つ低音で不安の地平を伸ばし、要所で旋律をにじませる。サントラは配信開始週にデジタル解禁予定。**「Wendy」「Weyland-Yutani」「Tipping Point」**など、シーンをトレースしやすいトラック名で復習にも効きます。
どう観ると“いちばん旨い”か(視聴のコツ)
- ヘッドホン視聴:機械音/液体音/呼吸のレイヤーが増えて恐怖の粒度が上がる。
- “2話連続→いったん休む”:緊張→哲学→流血の波形が身体に残る。次の週が逆に待ち遠しくなる。
- サントラ→再視聴:低音のうねり→金管の噴き上がりが“来る”カットと連動して見通しが良くなる。
FAQ(よくある質問)
Q. どこで観られる?
A. 米国はFX/Hulu、日本を含む国際はDisney+(スター)。日本は8/13(水)9:00 JSTに第1・2話が同時配信。
Q. 何話? 更新日は?
A. 全8話。初回2話のあと週1更新で、国際は原則毎週水曜に新話。
Q. どのくらい『エイリアン』本流に近い?
A. 時系列は映画1作目の2年前。ウェイランド・ユタニの関与やゼノモーフの脅威は直系で、新種クリーチャーの追加も。
エピソード早見(判明分)
- #1「Neverland」/#2「Mr. October」(初回同時配信)
- 全8話、以後毎週解禁(米:火曜/国際:水曜)。詳しい日付は番組表まとめが便利。
まとめ(なぜ“今、観るべき”か)
『エイリアン:アース』は、地球という日常圏に異物を落とし、企業支配×意識転写×異種生物の三層で**“考えさせる血塗れ”を実現した連ドラ版『エイリアン』。スコット映画の骨格にホーリーの哲学が刺さり、“ピーターパン”的メタファーで成熟と責任を問う。初回2話→毎週更新の波形で、恐怖と余韻を週次で楽しめます。視聴導線はDisney+作品ページ(日本)かFXの特設**が最短です。